夫婦譚①: 夫婦2人で出会ってから付き合うまでを振り返ってみた

夫婦譚として、Tomayokiの夫婦生活などを2人で振り返ってみるシリーズ。
お互いその時期どんなことを考えていたのか、新発見もあるかも?まずは2人が同じ会社の内定者として出会ってから、お付き合いを始めるまでです。

出会った時のこと

今回のテーマは「出会いを振り返る」ですけど、初めて会った時のことは覚えていますか。

初めて会ったのは、会社の内定者の懇親会だよね?

そうそう、大学OBの社員の人が開催してくれた懇親会だったと思う。懇親会の最中は話す機会がなくて、最後に連絡先だけ交換して。家に帰ってからしばらくメールをやり取りしていたけれど、わたしがガラケーをトイレに落としちゃってそこで強制終了したのよね。

当然トイレに落としたことは知らなかったので、返事来ないなと思った気はする。同期だし仲良くしようくらいには思っていたかな、他の数名も含めて。

第一印象はいかがでしたか。ちなみにわたしがともに思ったのは「うさんくさい理系学生」でした。

うさんくさいw
まよは、そうだな「豪快に笑う白い人」かな。元気だな、という印象があった。

その後会社主催の内定者研修みたいなやつで再会して、「ごめんケータイをトイレに落としちゃって」と謝って、同じ大学・大学院の内定者同士で何度か飲み会して…って会ったりはしたけど、その時は特に何も起きなかったもんね。

そうだね。研究室の話で他の同期も含めて盛り上がったのが、入社前の秋か冬くらいかね?

そうだね、ともと「研究室が嫌だ、早く就職したい」っていう点で意気投合したのは覚えてるな。

お互い研究室にはなかなか苦労したからね。

入社後のこと

入社してからは、新入社員の人数も多かったし、仲の良いグループも分かれていたよね。顔を合わせれば挨拶はしてたけど。

同期も200名以上いたし、新入社員研修のクラスも7つもあって、そもそも「同じ大学院の出身」くらいしか共通項がなかったもんね。一緒に遊んだりご飯を食べに行ったりして入社前から仲の良い同期はいたけど、確かにともとは仲の良いグループが違ったから、何をきっかけにそんなに仲良くなったんだっけ、という気はするね。

特別何かではないけど、同期で食事に行く時に、なんだかんだ顔を合わせていたくらいかな。

わたしの記憶に強烈に残ってるのは、いつのタイミングか忘れたけど、ともに「30歳になってもお互い独身だったら結婚しようよ」ってノリで言ったことなんだよね。その前から、「元彼と別れたい」っていう愚痴を同期に無差別にばら撒いていて、ともにも無理矢理聞いてもらっていたと思うんだけど。「元彼と別れたい、でも他にわたしと付き合ってくれる男の人なんているのかしら、ましてや結婚なんて」って一人でぐるぐるした結果、なぜかともに逆プロポーズしてしまったね。

付き合ってもいなかったのにね(笑)
自分は自分で「恋愛は疲れた」とか言っていた気がする。「お互い独身だったら……」っていま振り返ると告白っぽいけど、全然そんなノリでは話してなかったよね。周りにも普通に同期もいてロマンチックな何かではなかった。

そうなんだよね、別にその時にとものことを異性として好きだったわけでもなく、かと言って他の男子に同じようなことを言ったこともなく。確かに2人きりのシチュエーションでもなかった気がするし、完全にノリだったんだよね。それにしても、何でともにだけあんなことを言ったのか、ここ数日考えてみたけどやっぱり分からなかった(笑)

まよは「別れたら結婚できるかわからない」自分は「恋愛は疲れたけど、結婚はしたい」みたいなことを言っていて、その流れかな。だったら30歳になってお互い独身だったら結婚しますか、みたいな軽口。

そうそう、完全に軽口だったよね。ともも半笑いで「いいよ」って言っていたような気がする。

言った言った。まあでも、相手として無いなって思っていたら冗談でもいいよとは言わないかな。「嫌だよ」って軽口で返す気がする。

本気で好きな相手じゃなかったとしても「嫌だよ」って言われたら傷付くな。
でも、そういう目に何度か遭うのが青春なのかもしれませんね。

でもこれ、探り合いの会話みたいだね。

「こいつ本当は自分のことどう思ってるんだ?」っていうのを探り合ってるよね。

お互い相手がボーダーラインを超えていることを確認していたんですかね。

そうなのかもしれない。まぁ一緒に暮らしても生理的にダメじゃなさそうだな、みたいな。

同期として仲良くなる

でもうさんくさい理系学生の印象からスタートしているしね(笑)
どこかで転換できたのかしら。

うーん、しばらくの間はうさんくさかったんだよねぇ。いまになって考えると眉毛が細すぎたからだと思うんだけど。

元がいもむしみたいな眉毛なもので、コンプレックスが逆に振れちゃったやつですな。あと大学院の最後は、美容院のカラーモデルを頼まれたときに「就職したらもう出来ないし」と思ったのもあって割と髪が明るかった。

わたしが絶対に好きにならないタイプじゃん。でも、たぶんだけど、1年目の夏くらいから一緒に遊んだりごはんを食べる機会が増えて、「中身は見た目ほどうさんくさくないかも」って思うようになった気はするね。

挽回出来てよかった。自分でも当時の写真とか見るとうさんくさいと思うからな。軽そうというか。今の会社だったら髪を染めたければ別に染められるけど、実際あまり似合わないと思うしな。
まよは同期の中でもしっかりものキャラだった気がする。

女子の中で更に院卒になると人数も限られてくるし、学部卒の子を見て「若いなー、眩しいな」とは思っていたね。いま考えると院卒で入社した当時の24歳だって相当若いんだけどね。もちろんご存知の通りしっかりはしていないんだけど、溌剌としていなかった自信はあるね。

傍から見ればまよもキラキラしていたけど、まよがキラキラしようと頑張っていたらしいことは後で知ったね(笑)
仕事のときの主張がしっかりしてる印象だったけどね。普段は案外しっかりって感じでないのは気づいてた。

社会人になったんだからちゃんとしなくちゃ、って肩肘を張っていたところが大きかったかな。あとは同期の女子がみんな可愛かった!「置いて行かれないようにしなきゃ」って何故か一人で焦ってたな。同期女子はいま会ってもみんな可愛いままだけど、もう変な頑張り方はしません。

自分は逆に、長く働くわけだし最初に無理して自分を取り繕うのはやめよう、普通に過ごして仲良くなる人がいたら良いし、いなかったらいなかったで無理に仲良くならなくても良いか、ってひねくれ方してたな。いま思えば、やっぱりそうは言っても肩肘張ってたなとは思うけどね。働きだして、徐々に眉毛も太くなって(笑)うさんくささを脱したのか。

ともは「ひねくれ方」って言っているけど、その考え方が正しいとわたしも思うよ。いまとなってはね。でもやっぱり新入社員の時のともも、SNSに小難しいことを色々書いてて、肩肘を張っているように見えなくもなかったね。

twitterは本当につぶやきとして使ってたから、あれは肩肘を張っているわけでは……。でも最近はそれもやめたな。

その後、まよが元彼と別れたくらいの頃は、まよがなんかフワフワしてそうで大丈夫かな〜って思ったのを覚えている。

フワフワしてたのよ実際。半年にも満たないくらいの時期だったと思うけど、元彼と別れた途端に「世界は広い!世の中には素敵な男の人っていっぱいいるんだ!」と変に勢い付いてしまって。
ただ、ちょっとフワフワした結果「これ、普通は20歳くらいで済ませておくべき経験だわ、24とか5にもなってやることじゃない」って目が覚めて、そこでようやく地に足がついた実感があったな。

たぶんそれくらいの時期が秋でまよの誕生日でしょ?誕生日なのに1人だ、とか言っていたから同期でサプライズパーティをした。

そう!確か1週間前とかにたまたま同期でごはんを食べる約束をしていて、その最中に突然「わたし誕生日1人なの、良かったら当日も一緒にみんなごはん食べて」ってお願いした気がする。

それで仲良い同期に声かけてサプライズしたね。懐かしい。

25歳になったまよ。かぼちゃだけど、レスラー感がすごい

あれは本当に嬉しかったなー!わたしとしては、本当に一緒にごはんを食べてくれるだけで良かったから、あんなふうにお祝いしてもらえるなんて全く予想していなくて、めちゃめちゃ泣いたよね。
後日、大学の部活の後輩と飲んでる時にその話をしたら「そのサプライズしたやつのうち誰か1人は絶対まよさんのこと好きですよ」って言われたわ、そういえば。あれはお主だったのだな。

それだけ喜んでもらえるとやったかいがあったよね。その時はまだ好きまで思ってなかった気はするけど、意識はしてたかな。横顔を見て肌綺麗だな〜って思った記憶がある。

う〜ん、こうやって若い二人の距離が縮まっていったんですね。

初々しいですね。自分の誕生日も近い日程なのだけど、その後まよもお祝いしてくれたよね。

これだけお祝いしてもらったんだからこちらもお祝いしないと!って思ったもんね。実際にはともの誕生日当日には他の同期がサプライズのお誕生日会を企画していたから、別日で2人でごはんを食べに行ったのは覚えてるよ。

25歳になったとも。薔薇持たされて胡散臭さがすごい

2人で会うようになったのはそれくらいからだよね?

いや、夏に大阪で迷子になったことがある。わたしが好きなアーティストのライブのために大阪に行くから、その前後の空き時間で当時OJTで大阪にいたともに「遊ぼうよ」って言ったんだよね。あれ、わたしから誘ったんだっけ?

どっちからだったかね。大阪行くよ、みたいな話でだったら会おうか、くらいのノリだったかな。

もう炎天下で延々と歩いた記憶しかないね。

日本一アーケードが長い商店街だったっけ。いま思うと無理させたよね。
当時あまりまよの体のことをわかっていなかったのと、歩くのが好きな人なんだと思っていた。

まぁでもその無理したかもしれない後に、更にライブに行って飛び跳ねてきたわけだから大丈夫ですよ。歩くのは特段好きじゃないけどね。
どんな会話をしたかも覚えてないなー。大阪の記憶はそのくらいしかないんだけど、ともの誕生日あたりで2人でごはんを食べた時には、帰り際にともに「30歳になったら結婚しよっかなんて話したよね」みたいなことを言われたのは何となく覚えてるな。それで「いやでもわたし子供産めないからやめといた方がいいよ」って返したのも覚えてるわ。

まよの体のことは友人として多少聞いてはいたけど、普段のまよは元気に見えてたし、毎月病院行っているとか、運動には制限があるとか、そこまでちゃんと認識していなかったな。だから「そういう事情もあるんだな」とは思った。

お付き合いする前にある程度自己開示を済ませてしまっていたというのが、いま考えるとその後の自分の気をラクにしていた部分があったな。
「ともも分かってて付き合ってるんでしょ」という気持ちでいられたから。

タイミング逃すと話しにくくなりそうだもんね。ただ、自分も思い返すと、もちろん話に聞いてはいたけど、それがどういうことかをどこまで想像出来ていただろう。付き合い始めてから、「こういうことに気をつける必要があるんだな」と少しずつ実感していったのが正直なところではある。
でも体のことは聞いていたからこそ、まよとは毎日の生活を当たり前のものではなく、一緒に味わって楽しみながら過ごせるんじゃないか、って思ったのを覚えているよ。

ともがあまりピンと来ていなかったであろうタイミングで、わたしは勝手に「この人はわたしの体が普通じゃなくても気にしない人なんだな」と都合よく解釈していたのね。

気にはしていなかったけど、思い返せば想像出来ていないことはたくさんあったって感じかな。

とものことは熱烈に好き!とかそういう感じではなかったんだけど、わたしの都合良い解釈も相まって「この人のことは信頼出来るな」っていう気持ちがちょっとずつ大きくなっていったのはあったかな。半年くらいフワフワして、「ドキドキとか要らないから、心が落ち着くような関係性を築ける相手はいないかな」と思っていた時期なこともあって、「もしかしてともってまさにその相手なのでは」といったことも考え始めたり。

お互いに徐々に意識し出したって感じですね。

こうやって振り返ってみると本当にタイミングって大事ですね。

付き合おうと思ったきっかけ

お互い付き合おうと思ったのはなんでだろうね。

年齢的にも、多少なり結婚も意識するお年頃ではあったね。

仲の良い同期って友達みたいな側面が強いけど、結局は社内の人だから、「同期と付き合う=社内恋愛」じゃないですか。それはしていいのか?というのはしばらく悩んだかな。もし別れるようなことになってもその後が気まずくないかとか。
でも、この人なら大丈夫かなという妙な安心感があったかも。

なんだろうその安心感(笑)

いやほんと謎なんですけど。でも、ただの恋愛感情ではなく人としての信頼感を拠り所にともとお付き合いをすることに決めたのはその通り。恋愛感情は、どちらかと言うと付き合い始めてから育ってきた部分が大きかったかな。いまだから言える話だけど。

人としての信頼感って言ってもらえるのは光栄だね。おごらずに精進しなければとも思うけど。それを聞くと付き合い始めは、自分の方がお花畑だったかもな。

だとしたらともの方がずっとわたしのことを好きじゃないですか。いつからそんなにわたしのことを好きになったんですか。

明確なきっかけがあったわけではないけど、誕生日くらいから意識し始めて、一緒に過ごす機会も増えて、だんだんそれが楽しくなって、と普通な感じです。それでそのうち「あ〜これはまよのこと好きになったのかも」と自覚したみたいな感じですよ。

確かに、2人でごはんを食べる機会も増えていって、全然嫌じゃなかったし楽しかったし、「この人といると楽しいな」とか、「余計な気を使わずに済んでありのままの自分でいられてラクだ」とか、気付きはあったかもしれない。自分を取り繕わずに済むって大事だなって、フワフワしていた半年間で学んだので(笑)

特別でドラマチックな何かを背伸びしてやるというよりは、自然体でありのままの自分で何気ない毎日を楽しくしたいっていう感覚が比較的近かったんだろうね。それもお互いずっとそのモードだったわけでもないから、タイミングが良かったのはその通りだね。

文字通り「ご縁」って感じだね。そういえば、付き合う直前に同期のYくんに怒られたことがあったんだよね。「ともくんはモテるんだから、ちんたらしてたらだめだ、他の人に取られるぞ」とか言われて。

Yくんとは仲良くて「まよのことが好きになったかも」って話をしていたので、彼なりに援護射撃してくれていたんだろうね。

そうやって考えると、Yくんにも感謝しないといけないね。わたしも「熱烈に好き!」って感じじゃなかったから、一歩踏み出していいものか迷いがあったりしたので、発破をかけてもらえてよかったよ。

感謝ですね。自分もなかなか一歩踏み出せずにいたからな。

一目惚れとかじゃなかったし、めっちゃ恋してる!っていうような勢いもなかったけど、だからこそお付き合いを始めたり結婚に至るまで穏やかに関係性を築いていけたのが良かったのでしょうかね。

そうだね。同期には他にもカップルがいたけど、我々は同期の中で一番遅く付き合い出して、それまでの友達期間が結構長かった。だからこそどうやって付き合い始めるのか、どこで一歩を踏み出すのかに迷ったな。

でも、その友達期間があったからこそ付き合う前にお互いのことも知れたし、付き合い始めてから悪い意味でのギャップもなくて、結果的に良かったかもしれないね。

そう思うね。いろんな恋愛の形はあると思うけど、僕らはそれで焦らずに関係を築けたと思う。恋愛感情はいつか冷めるというけど、人として信頼出来るってベースが持てたのが良かったよね。

何年も一緒にいれば付き合い始めと同じだけの熱量をキープ出来るとは限らないから、そうじゃなくなった時に人同士としてどんな関係性を築けそうか、でお付き合いするかどうかを決めるのは大いにありだと思います。

Tomayoki
夫婦ユニットTomayoki。

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