わたしたちの”結婚観”<後編>

わたしたち夫婦にとって「結婚」って何なんだろう、ということについてエントリ2つに渡ってお届けしています。
後編では、結婚生活そのものについて腹を割って話してみました。
前編はこちら

結婚と仕事

続いて結婚生活についてだね。
結婚後の家庭内の役割分担とか仕事、子供、お金とかをどう考えているかだけど、家庭内の役割分担は前に話したね。
仕事は、お互い結婚したからどうこう、というのは考えていなかったよね。

仕事を辞めるとかセーブするということは考えてもいなかったな。そうしなくていいように会社を選んだつもりだったしね。
また元彼の話で恐縮だけど、元彼は男尊女卑気味の人で「誰が養ってやってると思ってるんだ」とか言いそうなタイプだったのね。というか、「言いそうだよね」って本人に言ったら「言うと思う」って言われたことがあって。
だから、今後どんな人と結婚するにしても絶対に仕事は辞めないし、養われないってその時に心に決めていたかな。

男性の価値観も今はいろいろ入り混じっているだろうね。
自分の周りではあまりいないけど「養って一人前」とか「自分が外で働くから家庭を守ってもらいたい」みたいな感覚の人もいるとは思う。
一方で「主夫」にも違和感がなくなっている人も増えているみたいだね。現実的にやるか・できるかはさておき。

実際に我が家も生活レベルを落とせば、ともに専業主夫になってもらうことは出来るもんね。いいなぁ、家事をしなくていい生活。
わたしにもっと稼ぎがあって、生活レベルを落とさずに済むのなら、今すぐともに専業主夫になってもらいたいくらいだよ。「誰が養ってやってるんだ」なんて、わたし言わないもの。

自分も「いつでも専業主夫やるよ」と思ってはいるのだけど、いざ実際に仕事やめて、経済的に相手に依存した状態になることを考えると、怖さも感じるだろうな。
相手に何かあって働けなくなった時に、もう一度働こうと思ってもなかなか再就職も難しいだろうし。
あとは直接何か言われないとしても、自分で「養ってもらっている」という状態に窮屈さを感じてしまいそう。
だから、自分なら勤めないにしても、何らかの経済活動はしそうな気がする。

分かる!わたしも全く同じ。
ともは優しいから、もしかしたらわたしが専業主婦になりたいって言ったらさせてくれるかもしれないし、それをたてにマウントを取ってくることもないと思うけど、でも自分が嫌なのよね。
化粧品や服をひとつ買うにしても後ろめたくなってしまいそうで。それだったら、自分で働いて、そのお金をパーッと使ったほうがいい。

このあたりお互い同じ感覚ってのが良いよね。専業主婦・専業主夫に本当になりたいのであれば、工夫すればできなくないのかもしれないけど、今はメリット・デメリットを総合的に考えると、働いているのがお互い合っているんだろうね。

今は世の中的にも、結婚してからも共働きの人たちが多いとは思うけど、状況が変わるのは子供かね。

どうしても育休・時短を使わないと育児と仕事の両立をするのが難しいというのが世の中の実態なのかもしれないね。
もちろん、お金に糸目をつけなければ一日中ベビーシッターをつけてフルタイムで即復帰、ということも不可能ではないだろうけれど。
で、その育休や時短を夫婦でどう取るの?ってなった時に、母親側が取ることがどうしても多いのが今なんだろうね。

まさに。男性は育休を取っても期間が短いケースが多いしね。

でも、何で育休も時短勤務も取るのは母親側ばかりなんだろうね?
母乳を出す以外のすべての育児は父親にだって可能だよ。

女性が産休を取るからそのまま育休も、って流れなのかな。
産休を取るのは女性にならざるを得ないのだから、育休を取るのは男性でも良いよね。もちろん女性に対して「出産後で体がしんどい中でも働け」と言いたいわけではないけれど。

最近は1ヶ月とかだけでも父親が育休を取って夫婦一緒に育児をするケースも知り合いに見られて、すごくいいなと思ったね。
うちにもし子供がいたら育休は年単位で取ってもらいたいけどね。笑

自分なら育休を取りたいし、そういう男性も増えていると思うよ。それができない現状が会社やら社会的・経済的にあるなら、そっちを解消したいものですな。

本当にその通りだね。
今のわたしには、育児という行為が色んなものの犠牲の上に成り立っているように見えてしまっていて、どうしても魅力的に映らないから、わたしが子供欲しい!って思っちゃうくらいに子育てしやすい世の中になってくれたらいいね。

できることからやっていきましょ。

子供を持つということ

とはいえ、わたしの心臓に生まれつき病気があるから、そもそもわたしは妊娠出産が無理じゃないですか。
それを分かった上でともは結婚してくれているわけだけど、一般的に結婚したら子供を持つことが「普通」とされている中で、やっぱり結婚を決めるまでには、それなりに悩みとか葛藤があったんだよね?

あったね。「当たり前のように考えていたこと」の転換が必要だった、一番大きなポイントだったかもしれない。
うちは両親が子供をたくさん欲しいと考えていたそうで兄妹も多いし、たまたま親戚も3, 4人兄弟姉妹というところが多くて。
そういう環境の中で育っていたので、自分も将来は結婚して、そのうち子供が何人か出来て、父親になるんだろうな、と何となく考えていた。
まよは妊娠出産ができないというのは、付き合っていた時から聞いていたから、いざ結婚をしようと考えた時に、「自分は子供を持たない人生を選択することになるんだな」って。

わたしは自分が子供を持たない人生になることについて悲観したことは一度もないんだけれど、子供が産めないと分かっていながら結婚してくれる人がいるのか?という点はすごく気になっていたから、ともがそれまで自分の中にあった「当たり前」と折り合いをつけて結婚してくれたのは嬉しかったな。

当時考えたのは、子供が欲しいと思っていても、実際には出来ないことだってあるし、自分に生殖能力があるかどうかも分からないなってこと。
まあ自分の生殖能力の有無は調べれば良いだけなのだけど。

で、もしまよが健常者だったとして、それでも子供が出来なかった場合にはどうしますか?って考えた時に、「じゃあ離婚します」ではないなと思ったのよね。
だから、産めないことが分かっているのは、自分にとっては、まよと結婚して一緒に人生を歩みましょう、という判断に大きく影響することではないのだな、と考えるようになった。それで自信を持ってプロポーズしたんだよね。
もちろん実際には、産めないにしても養子縁組とか色々な選択肢で子供を持つことも出来ると思うけど。

これだけ言うとサラッと決断したっぽいけど、実際には1, 2ヶ月ぐるぐる考えていたと思う。

養子縁組の話が出たけど、やっぱり「自分で産むこと」が当たり前とされている今の世の中に疑問が持てるようになったのも、この体に生まれたおかげだと思う。
だって、子供って、産んだら終わりじゃなくてそこからがスタートなのに、みんな自分で妊娠できなかったらこの世の終わりみたいに悲しむじゃない。本当に子供が欲しいの?それとも周りと同じことが出来ないのが嫌なだけなんじゃない?って、ちょっと穿った見方だけど考えるようになったかな。

実際、子供が産める体だったら、「当たり前のことだから」と何の疑問も抱かずに子供を作って産んでいたかもしれない。
けど、いざそれが「当たり前じゃない」状況になると、「はて、わたしは本当に子供が欲しいんだろうか」とかは考えてしまうね。

子供を産んで、育てることはすごく尊いと思っているし応援したいと思っているのだけど、一方で子供がいない人生も否定されるものではないよね、とは考えている。

実際、友達の子供とかは見ていると可愛いからね。
育児と仕事を両立している人達は本当にすごいと思うし、尊敬するよ。
わたしに妊娠出産が出来ないと分かった時に、母に「子供を産むだけが人生や幸せの形じゃない」と言われたんだけど、自分を産んで育ててくれた人にそれを言われたのが今思うと大きかったかもしれないな。
少子化の解決に直接は貢献出来ないけれど、他の形で少しでも世の中の役に立てていけるように頑張るよ。

内村鑑三さんは、後世に残せるものは、お金、事業、思想と言ったらしいよ(「後世への最大遺物」参照)。
そういう意味では直接的に自分の子を育てるということでなくとも、何らかの形で、子供とか自分たちより若い人向けに何かできればって思っているところはあるかも。そこはまよとも共通しているかもね。

そうなんだね!最大遺物の話は知らなかった。
若い世代がもっと生きやすい世の中になって欲しいと思う点も、ともと一緒だから嬉しいね。
もしこのままずっと自分たちに子供がいなかったとしても、もっと育児がしやすい世の中になって欲しいとも思うよね。

お金について

結婚観といえば大事なのが「お金」だと思うんですけど、このへんは我々あまり事前のすり合わせとかしなかったよね。

そうだね。お互い働いて、それぞれで一定の収入があるのを今の所前提にしているから、個人の支出はそれぞれで負担・自己管理して、共通で支出するものを折半する運用だね。
これは結婚前からあまり変わっていないかね。

元々会社の同期同士だから、収入レベルが変わらないという前提を共有出来ていたのが大きいよね。
ともが転職して、ともの収入がわたしより多くなったけれど、それは結果論というか。
賃貸暮らしの時は、わたしが会社から家賃補助をもらうから、わたしが家賃を出して、ともがその他の生活費を出す、っていう運用だったね。

それでバランス取れていたもんね。収入が大きく違ったらどうだったろうね?もしくはこれから大きく変わったら。

収入が大きく違ったら…折半出来る範囲で生活するのかな。
今後もし収入に大きな開きが出たとしても、生活費として出す額の比率を変えるところがあまり想像つかないのだけれど、年を取るにつれて病気で働けなくなる可能性もゼロではなくなるわけだし、ありとあらゆるパターンは想像しておいたほうがいいよね。

そうだね。
収入が大きく違うケース(特にどちらかの収入が下がった場合)は、前提が大きく変わったということだから、そのときには生活水準を見直すんだろうな。
生活レベルを変えるのは難しいとは聞くけど。
一時的であれば、中期的にバランスするように考えるかな。

真っ先に考えられるのは引っ越しかな。今のマンションを貸すなり売るなりして、我々は郊外に住むという。
このまま在宅勤務が続けば、通勤もそんなに発生しないから、しんどくないかもしれない。とか考えるんだろうね。

ローンは大きいもんね。あとは保険かな。
結婚する前にはそこまで話していなかったけど、お互いの一人暮らしの様子も見ていたし、金銭的な価値観は比較的近い気はするよね。
この違いが大きいとやっぱり大変なんだろうな。

そうだね、食事にどれだけお金をかけるかとか、旅行はどの頻度で行ってどういうところに泊まりたいかとか、細かいことを挙げればきりがないけれど、こういう価値観が大きくずれるとストレスを感じることはあるかもしれないね。

食事とかサービスとか、良いものを知っていると満足のレベルが変わっちゃうだろうからね。生活レベルを変えるのが大変というのとも通じる話か。

少し違う観点だけど、まよはよく、牛丼屋にも高級レストランにも一緒に行けるのが良いって言ってくれるよね。

お金の話とは少しずれるけど、安いお店にも高いお店にもそれぞれの楽しみ方があって、ともがどっちも一緒に楽しめる人で良かったとは思っているかな。
安い方しか行けないのも、高い方しか行けないのも、わたしとは合わないかなと思う。
別にエスコートして欲しいなんて思っていないけど、そもそも高いお店に一緒に行って恥ずかしくない態度で終始してくれる男性ってレアなのかなと思っていて、その点ともには感謝しています。

別に高いお店に慣れているわけではないけどね。挙動不審にならないように注意しているくらいで。
でも確かに、食事にせよ旅行にせよ、色々な楽しみ方があるし、その色々を許容して楽しもう、という心持ちがベースにあるかどうかが、価値観のすり合わせの鍵になるのかもね。
使い方にせよ稼ぎ方にせよ、感覚が違うのはある意味当然なので、お金のことはちゃんと素直に話せるのがとても大事な気がする。

何でも素直に話すのは大事だけど、お金は生活に直結するから、なおさらだね。

まとめ

色々話してきたけれど、わたしは独身の頃「こうだったらいいな」と思っていた結婚生活を割とそのまま実現出来ている気がしている。ともはどう?

同感かな。欲を言えばきりが無いし、過去の反省点とか、これからもいろいろな変化があるとは思うのだけれど、二人でやっていけるだろうなって思えているのが嬉しいな。
コロナ禍で24時間365日一緒にいて、気分転換は必要だったにせよ、窮屈感とかもなかったし、むしろこれだけ一緒にいられる機会もそう作れなかっただろうから、ある意味有り難いなと思ったくらいだった。
そう思えたのは、今回の結婚観で話したような価値観のベースが合っていたからだろうなって。

確かにコロナ禍で二人とも在宅勤務になってずっと一緒にいるけれど、全然嫌じゃないよね!それって実はすごいことなのかも。
お互い、相手が仕事をしている姿も見るようになったけれど、良くも悪くも普段自分と接している時と仕事をしている時で、態度や人格が変わらないんだなってことが分かったのも良かった。
二人で生活をしていく上で、この先問題点が出てくることがあっても、この人となら話し合っていけそうだなっていう気がしたな。

「夫婦で何事もちゃんと話し合いましょう」っていうと身も蓋もないかもしれないけど、結局他人同士だから話さなきゃ分かり合えることはないし、状況も考え方も変わり得るものだしね。
話し合う時は、僕らはだいたい、こんな感じで話しているかな。

  1. いま何を話し合う・決める必要がありますか
  2. お互いはそれについてどう思っていますか、それはどのようなロジックに基づいて考えていますか
  3. お互いの理解できるところ・一致するところはどこですか
  4. 意見が分かれているところはどこですか・どう間を取れば良いと思いますか
  5. 結論として2人の意見としてはどうまとめることが出来ますか

書き出すと仕事っぽいけど、冷静に話をしようと思うと、結果的にこういう流れになっている感じがするな。

めちゃ仕事っぽい!笑
でも、夫婦って家庭という一つの社会の共同経営者だから、仕事と同様なプロセスで物事を考えていきつつ、そこに人情が加われば良いのよね。
これからも色々と壁にぶつかることもあるかもしれないけど、その都度二人で話し合って乗り越えていけたらいいね。

Tomayoki
夫婦ユニットTomayoki。

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